ベトナム ベトナム国内における新型コロナウイルス関連(ホーチミン市における感染拡大の注意喚起)

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●ホーチミン市では新型コロナウィルス感染が急速に拡大しており、連日1千人を超える新規感染者が出ています。在留日本人の方の感染も複数確認されています。今後、感染状況がさらに悪化する可能性もあります。
●現在、感染者数が増加の一途をたどる中で、医師や看護師の確保の問題等もあり、搬送された病院などで望むような治療が行われないといったこともあるようです。特に、高齢の方、持病を有する方、お子さんについては注意が必要です。

●現在、首相指示第16/CT-TTG号の適用等により、不自由な生活を余儀なくされ、大変ご苦労が多い状況ですが、当地の医療状況等を踏まえると、まずはご自身やご家族が感染しないことが最優先です。引き続き、ベトナム政府やお住まいの地域の当局が発表する情報に注意するとともに、感染防止対策に努めていただき、御自身やご家族の安全確保に努めてください。また、万が一の場合に備え、ご自身が加入している保険や医療サービスなどについて、改めて確認をしておくことも必要です。

万が一、新型コロナウィルスに感染した場合、当地でどのような措置が執られるかという点を中心に、公的機関及び報道等から得られた情報を元にしてご説明します。

1 医療の体制(7月15日現在)ホーチミン市では、現在、新型コロナウィルスの感染者を症状の程度によって4段階に分けて処置を行っています。
・レベル1:無症状者又は軽症者。現在使用していない学生寮や集合住宅などを仮設の病院として、医療スタッフと医療機器を置くなどして隔離及び医療措置が行われています(3万床)。・レベル2:症状があるが基礎疾患を有しない者。市内のCOVID-19治療病院として指定された病院(CAN GIO病院、 CU CHI病院、BINH CHANH病院、GO VAP病院、東部軍医病院等)で隔離・治療が行われています(2,500床)。
・レベル3:症状があり基礎疾患を有する者、重症、命の危険のある者。市内のCOVID-19治療病院として指定された病院(TRUNG VUONG病院、PHAM NGOC THACH病院、THU DUC総合病院、AN BINH病院等)で隔離・治療が行われています(3,000床)。・レベル4:重症、命の危険のある者。ホーチミン市熱帯病院、チョーライ病院、COVID-19集中治療センター(元々は第二癌治療病院)で隔離・治療が行われています(1,200床)。

2 医療の現状 ホーチミン市は、7月9日以降連日1千人を超える新規感染者が出ており、上記の医療体制に大きな負担がかかっています。特に感染者の約8割を占める無症状者又は軽症者を収容するための仮設の病院を増設しています。
患者数が増えることで、対応に当たる医師や看護師の数も必要となり、収容する病院や医療機器などといった物質面に加え、医療スタッフといった人的面でも大きな負担が掛かっている状態です(全国各地から応援の医療チームや医学生が派遣されている状況)。 現実に、検査で感染確認された人でも、直ぐに病院に搬送されず、しばらく自宅や職場などで待機を余儀なくされ、その間に病状が悪化するといったケースや、搬送先となった仮設の病院で症状が出たものの、患者が望むような治療がなされずに悪化したケースもあると聞いています。
また、上記のとおり、連日1千人を越える新規感染者が確認されている中、病床も逼迫してきており、搬送先の病院においては、感染者の多くが大部屋での入院を余儀なくされています。このように病床が逼迫している中では個室を希望するなどの待遇改善の希望も現時点では難しいようです。 今後、感染者数が増加することで、これらの医療提供体制がさらに悪化していく可能性があります。

3 ホーチミン市内における感染者発生状況等 ベトナム保健省によりますと、ホーチミン市内の感染状況は4月27日(第4波)からの累計で20,743人(7月15日現在)となっており、日々感染者が増加している状況です。
邦人の方も、PCR検査の結果陽性となり、指定病院へ入院される例が複数確認されています。今後、高齢者や持病をお持ちの方、また、未成年者への感染が危惧されます。 日本と同様にベトナム国内においても未成年者の感染が確認されておりますが、未成年者の感染が確認された場合の入院先については、ホーチミン市CDCによると次のとおりです。
12才以下の場合は、指定の小児病院(ホーチミン市児童病院、第2児童病院)に入院することになり、希望すれば感染者1名につき親族などの付添いが1名認められているとしていますが、感染者が重症化あるいはICUへ搬送されるなどといった場合や、病院側で付添用のベッドを用意出来ない場合などは付添いが認められないなど、その時々の病院側の状況などにより対応が異なっています。 他方、13才以上の感染者の入院先は、一般の感染者と同様に、上記1の症状レベルに応じた指定病院への収容となり、こちらの付添いは一切認められていないようです。
以上のように、当地では、ご自身やご家族の安全確保に最大限努めていただく必要がある状況が続いております。引き続き、ベトナム政府やお住まいの地域の当局が発表する公式の情報に注意し、5Kを守り感染症対策に努めてください。 また、帰国フライトについては、これまでの日系航空会社の運航に加え、ベトナム航空がハノイ‐成田便を今月より、ホーチミン‐成田便を8月より運航開始予定と承知しておりますが、引き続き、フライトの予約が取りにくい状況が続いておりますので、一時帰国を予定されている方や急な帰国の可能性のある方は、このような直行便の運航状況に十分ご留意ください。

(参考)引用した報道等仮設病院の設置
https://tuoitre.vn/ben-trong-benh-vien-da-chien-so-3-chua-benh-nhan-covid-19-khong-trieu-chung-2021070816351694.htm医療の現状
https://moh.gov.vn/tin-tong-hop/-/asset_publisher/k206Q9qkZOqn/content/ap-luc-cua-khoi-ieu-tri-ang-rat-lon-tai-tp-ho-chi-minh?inheritRedirect=false&redirect=https%3A%2F%2Fmoh.gov.vn%3A443%2Ftin-tong-hop%3Fp_p_id%3D101_INSTANCE_k206Q9qkZOqn%26p_p_lifecycle%3D0%26p_p_state%3Dnormal%26p_p_mode%3Dview%26p_p_col_id%3Drow-3-column-2%26p_p_col_pos%3D1%26p_p_col_count%3D2

(連絡先)在ホーチミン日本国総領事館 電話番号:+84-28-3933-3510

出典:外務省ホームページ 外務省海外安全HPより↓
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=116054