2021年4月22日 在イスラエル日本国大使館 イスラエル・パレスチナにおける注意喚起、安全対策4/22

※各情報は最新・正確な情報を慎重に収集しておりますが、流動的なため予告なく変更となる場合がございます。
※フライト搭乗拒否や入国拒否された場合、その他発生した問題に対して当社は一切その責任を負いませんので予めご了承下さい。
※最新情報は出典元・各国大使館/領事館・公的機関のサイト等を必ずご自身でご確認下さい。

● 南部地域
4月22日(木)未明、イスラエル軍によれば、シリアから発射された地対空ミサイル1発が南部のネゲブ地域に落下し、アブクレナト(Abu Qrenat)地区周辺では警報が発せられました。負傷者や物的損害の発生は確認されていません。イスラエル軍は、報復としてシリアの軍事施設を空爆しました。イスラエル軍報道官は、シリアからのミサイル発射は、ディモナ地区の原子力施設を意図的に標的としたものではなかった旨説明しています。
在留邦人及び短期渡航者の皆様におかれましては、日頃からシェルターの場所を確認いただき、警報が発せられたら速やかに避難してください。

● ガザ地区及び同地区周辺
4月15日(木)及び16日(金)、二夜連続で、ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾1発ずつが発射されました。負傷者や物的被害はありませんでしたが、対抗措置として、イスラエル軍は、同地区内の複数のハマス拠点を空爆しました(同地区南部境界周辺で警報が発せられました)。
従来から、ガザ地区からのロケット弾等の飛来が散発的に発生しており、それらに対するイスラエル軍の反撃が度々発生しています。
ガザ地区及びその周辺地域は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されていますので、これらの地区・地域には近寄らないでください。また、これらの地域以外のイスラエル南部及び中部にお住まいの方又は滞在される予定の方は、上記の状況を踏まえ、今後の治安情勢等の変化に十分御留意ください。

 

● ヨルダン川西岸地区及びエルサレム旧市街を含む東エルサレム
ラマダン開始後、エルサレム市旧市街、特にダマスカス門近辺において、イスラエル治安部隊及び入植者とパレスチナ人の衝突事案が連日発生し、負傷者が出ています。4月17日(土)には、ダマスカス門付近で暴徒がバスに投石して窓ガラスを割ったり、翌18日(日)夜には、ダマスカス門付近で同地域の規制に反対する抗議行動が発生し、いずれも、イスラエル警察とパレスチナ人との間で衝突が起きました。また、4月20日(火)にはジャッファ・ストリート(シオン広場)において、イスラエル人とパレスチナ人との間で衝突事案も発生しています。これらの事件を受けて、イスラエル人グループが4月22日(木)午後10時にサフラ広場からダマスカス門に向けてデモ行進を呼びかけるなど、緊張の高まりが見られま
す。
毎年、ラマダン期間中は多数のイスラム教徒が旧市街(主にダマスカス門からアル・アクサー・モスクにかけて)を訪問するため、イスラエル人との間で緊張が高まり易く、特に集団礼拝が行われる金曜日は注意が必要です。夜間や週末の不急の外出を控えるとともに、場所のいかんを問わず、抗議活動や騒動の現場に遭遇した場合は決して近づかず、直ちに安全な場所に避難してください。
従来から、パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突やナイフ等を使った襲撃事案が、主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生することがありますので、危険情報に従って慎重な行動を心がけてください。
また、イスラエル軍は、来月5月22日(日)に予定されているパレスチナ立法評議会(PLC)選挙の中止が発表された場合の影響に備えるため、中部地域の警戒態勢強化を予定しているとの報道もありますので、今後の当局の発表や報道を聴取いただき、治安情勢等の変化に十分御注意ください。

● ヤッフォ地区(テルアビブ南方の海岸沿い)
ヤッフォ地区のアラブ系住民が、同地区の開発計画に反対するデモを実施しています。4月18日(日)にアラブ系住民がラビ(ユダヤ教の指導者)を暴行したことから、イスラエル警察がデモ隊の取り締まりを行っています。抗議活動や騒動の現場に遭遇した場合は決して近づかず、直ちに安全な場所に避難してください。

● 北部国境、ゴラン高原
従来から、イスラエルが事実上支配している地域を含むゴラン高原は(シリアの危険情報として)危険レベル4(退避勧告)、イスラエル北部のレバノンとの国境地帯は危険レベル3(渡航中止勧告)にそれぞれ指定されていますので、近寄らないでください。また、これらの地域以外のイスラエル北部にお住まいの方又は滞在される予定の方は、上記の状況を踏まえ、今後の治安情勢の変化に十分御留意ください。

累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報を入手して安全を確保してください。
(National Emergency Portal)
https://www.oref.org.il/en
(National Emergency Portal, Rocket and Missile Attacks)
https://www.oref.org.il/12410-en/Pakar.aspx?tab=12487&parentCategory=12486
(National Emergency Portal, How much time permitted to get to the protected area ?)
https://www.oref.org.il/12487-17292-en/Pakar.aspx
(National Emergency Portal, Alerts)
https://www.oref.org.il/12481-en/Pakar.aspx

(外務省海外安全ホームページ:イスラエル、ヨルダン川西岸地区及びガザ地区の危険情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2019T097.html#ad-image-0
(外務省海外安全ホームページ:イスラエルでの各種安全情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_044.html#ad-image-0
(安全対策基礎データ(イスラエル))
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_044.html

(主要イスラエルニュースサイト(英語))
https://www.jpost.com/Israel-News
https://www.haaretz.com/israel-news
https://www.ynetnews.com/category/3083
https://www.timesofisrael.com/
https://www.i24news.tv/en

1 海外安全情報の危険情報に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域への渡航は止めてください。レベル2に指定されている地域には不要不急の渡航は止めてください。レベル1に指定されている地域への渡航は十分注意してください。海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)、当館ホームページ、当国報道等から最新の情報を入手してください。
2 当国ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し、ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には、近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけてください。
3 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレム、ヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近、イスラエル人入植地付近等にはできるだけ近寄らない等、十分注意を払ってください。
4 以下の施設・機関に出入りしたり、接近する際は、テロ事案の発生に十分注意して行動してください。
政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル等の不特定多数の人が集まるところ。
5 抗議活動(デモ)や騒動の現場に遭遇した場合は決して近づかず、直ちに安全な場所に移動してください。
6 テルアビブ南部の旧バスステーション付近は、比較的犯罪発生件数が多い場所であることから、できるだけ近寄らないでください。また、当国においても、置き引き、スリ、車上狙い、空き巣等の一般犯罪により、旅券や貴重品の盗難被害が発生していますので、御注意ください。
7 イスラエル北部地域のガリラヤ湖近辺では、2018年7月にマグニチュード3程度の地震が複数回発生しました。最近発生した地震による人的被害の発生は確認されておりませんが、当地の建造物、特に1980年より前に建てられている建造物については、耐震構造上脆弱なものが多く、イスラエル北部地域では既にいくつかの建造物内にひび割れ等の症状が発生していると報じられていますので、ご注意ください。また、上記のイスラエル国民防衛軍サイトには、地震発生時の対処方法等の情報が掲載されておりますので、参考にしてください。

 

出典:外務省ホームページ 外務省海外安全HPより↓

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=110941