ドイツ オンライン投資詐欺に関する注意喚起

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バーデン=ヴュルテンベルク州刑事庁からオンライン投資詐欺に関する注意喚起がなされていますので、皆様も下記内容をご覧いただき、被害に遭われないようご留意ください。

【注意喚起の内容】
1.犯罪者は、低金利の時代にその代わりとなるような利殖を求める投資家に対し、高利を約束して誘惑しています。数百万ユーロの被害が発生した最近の事例が示すように、トレーディング・プラットフォームを利用した詐欺行為は依然として活発に行われています。

2.欧州証券市場監督局(ESMA)が2018年夏に、個人投資家向けのバイナリーオプション取引(あらかじめ決められた時点、期間の騰落を予測し、二者択一で選ぶ取引)を禁止して以降、犯罪者が暗号通貨(通常はビットコイン)への投資を宣伝するケースが増えています。犯罪者たちは、合法的なプラットフォームに加え、様々なトレーディングのプラットフォームを利用しています。

3.犯罪者たちは、信頼がおけそうに見える専門的なウェブサイトを作成し、有名企業や著名人の商標を使用して広告を出しています。さらに、他の利用者の多くの成功例が表示されることもあります。ハイリターンの約束に惹かれて興味を持った人たちが個人情報を登録し、登録費を支払います。表向きには、個人を対象としたブローカーがこの投資をケアします。

4.個人情報がシステムに保存されるとすぐに、犯罪者は投資家に連絡を取ります。連絡者は、コールセンターの従業員で、通常は海外にいます。彼らは、巧妙に会話を進めて被害者の信頼を得、遠隔操作ソフトをインストールするように説得します。このソフトウェアを使用すると、犯罪者は被害者のコンピュータに無制限にアクセスすることができます。

5.この手口は巧妙で、被害者は通常、自分の口座に一度利益を受け取ることになりますが、犯罪者は、被害者にさらに投資するように促します。その後、被害者が「お金を支払ってほしい」と表明すれば、その詐欺は終了となります。仮想の取引者は、例えば「取引が思うように展開せず、全額失ってしまった」などと正当化します。被害者がウェブサイトにログインできなくなることもあり、場合によっては、ウェブサイト全体が削除されることもあります。

6.時には犯罪者がいわゆる収益税を要求し、それによって利益が相殺されることもあります。実際に投資は行われないため、返金は行われず、全額を失うことになります。また、スマートフォンから取引プラットフォームに素早く便利にアクセスできるアプリも提供されています。

7.さらに、犯罪者が出会い系サイトを利用して被害者を探すケースも認知しています。彼らに連絡すると、非拘束的な金銭的なアドバイスをしてくれます。

8.そのため、オンライン取引プラットフォームであらゆる種類の金融商品を取引する際には、最大限の注意を払う必要があります。投資家は、投資を行う前に、例えば商標とそれに対応する連絡先を確認するなどして、その会社を詳しく調べる必要があります。連邦金融監督庁(Bundesanstalt fuer Finanzdienstleistungen:BaFin)は、企業のデータベースをチェックするもう一つの方法を提供しています(※1)。これは、会社がそのような金融取引のためのEUライセンスを持っているかどうかについての情報を提供するものです。また、投資家の問い合わせ窓口として、バーデン=ヴュルテンベルク州消費者相談センター(Verbraucherzentrale Baden-Wuerttemberg)が設置されています(※2)。

【警察からのアドバイス】●少額の投資で通常ではあり得ない非常に高い利益を約束するオファーは信用しないようにしましょう。
●登録や送金をする前に、トレーディング・プラットフォームについて情報を入手してください。●銀行や貯蓄銀行は、直接顧客に連絡してオンライン取引をすることはありません。
●自分にプレッシャーをかけてはいけません。その提案を調査し、評価するための時間を取ってください。●オンラインバンキングや口座へのアクセスデータなど、機密情報を開示しないでください。
●見知らぬ人にコンピュータへの遠隔操作を許可しないでください。詐欺の被害に遭ったと思われる場合は、警察に被害届を提出してください。どこの警察署でも届け出ることができます。
●電子メール、メッセンジャーサービスでのチャット履歴、写真や動画などのデータ資料を保存してください。これらの重要な証拠は、警察と最初にコンタクトを取るまで、変更しないようにしてください。●あなたに技術的知識があれば、この証拠を保存したり、プリントアウトしたり、スクリーンショットで保存することもできます。できない場合は、信頼できる人に頼んで証拠を確保してもらってください。
●できれば被害を届け出る場合は、これらの保存された証拠を持参してください。詳しい情報は下記でご覧いただくことができます。
https://www.polizei-beratung.de/startseite-und-aktionen/aktuelles/detailansicht/vorsicht-vor-online-anlagebetrug/【参考】
※1 連邦金融監督庁https://www.bafin.de/DE/PublikationenDaten/Datenbanken/Unternehmenssuche/unternehmenssuche_node.html
※2 消費者相談センター各州に設置されていますので、下記サイトから当該州を検索してください。
https://www.verbraucherzentrale.de/※本件プレスリリース
https://www.presseportal.de/blaulicht/pm/110980/4990501※本件問い合わせ先
バーデン=ヴュルテンベルク州刑事庁(Landeskriminalamt Baden-Wuerttemberg)Telefon: 0711 / 5401 – 2044
E-Mail: pressestelle-lka@polizei.bwl.de

在ミュンヘン日本国総領事館HP:https://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
メール:sicherheit@mu.mofa.go.jp電話:089-4176040
FAX:089-4705710

出典:外務省ホームページ 外務省海外安全HPより↓
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=118062