シンガポール 新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その82)

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1 2月16日、シンガポール保健省(MOH)は、オミクロン株と共存するために対策を設定し直すとして、新たなコロナ対策措置について公表しました。詳細は以下の保健省 HPをご確認ください。https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/resetting-our-measures-to-live-with-the-omicron-variant_16Feb2022
なお、主な措置は以下のとおりです。

 

○2月18日以降、濃厚接触者(プロトコル3)に特定された者に対する措置を命令(order)から推奨(advice)に変更。また、濃厚接触者に対して自己検査を推奨する期間を7日間から5日間に短縮。
○2月25日以降、安全管理措置(Safety Management Measures: SMMs)を5つに集約(グループサイズ、マスク着用、職場における要件、ソーシャルディスタンス(safe distancing)、人数制限)。

○水際措置の変更
●カテゴリー2、3、4を「一般渡航(General Travel)」カテゴリーに統合し、一本化。

●2月21日23時59分以降、以下を適用。
・渡航履歴を確認する期間(travel history requirement)を14日前以内から7日前以内に短縮。

・全ての国・地域について隔離(SHN)期間を7日間に統一。
・ワクチン接種済みの長期滞在パス保持者(ワークパーミット保持者を除く)によるシンガポール入国に際してのワクチン接種済み渡航パス(Vaccinated Travel Pass: VTP)又は入国許可(Entry Approval)取得要件を撤廃。(更新された分類と関連する水際要件は、付属書Fを参照してください。)
付属書F: https://www.moh.gov.sg/docs/librariesprovider5/default-document-library/annex-f.pdf

(1)現在私たちはオミクロン株による感染の波の真っ只中にあり、1日の症例数は最大約2万件にのぼっています。オミクロン株の高い感染力を考えると、想定の範囲内といえますが、高いワクチン接種率やブースター接種率、ワクチン接種によって区別された安全管理措置(SMMs)の効果で重症例のケースは抑えられており、重症者の治療に必要な医療体制は現状では十分確保されています。

(2)感染の波がピークに達するまでの今後数週間は、1日の感染者数はさらに増加する可能性があり、また、減少に転じるまでしばらくの間、ある程度高いままの状態が続くことが予想されます。私たちは、今後も医療体制に注視し、さらなる感染増に備えていきます。この間、我々の戦略は引き続き、医療体制を守り、重症例への対応と重症化しやすい脆弱者の保護に注力するというものです。従って、病院や介護施設への訪問は更に4週間停止します。(3)また、既存の医療プロトコルや職場での検査要件とSMMsをさらに簡素化し、誰にとっても理解しやすいルールにし、人々が重要な対策に的を絞ることで、その効果を維持できるようにします。
a 軽症の場合、プロトコル2に基づいて、かかりつけ医が管理できる患者の年齢層を拡大します。

b プロトコル3(COVID-19感染者の濃厚接触者)の待機期間を短縮し、検査要件を簡素化します。
c 定期検査(RRT)の義務については、重症化しやすい脆弱者と接する業種や生活に必要不可欠なサービスを提供する業種に集中させます。

d SMMsを5 つのパラメーターに集約し、誰もが日常的に遵守しやすいようにします。
e 輸入症例の影響が少なくなってきたことに伴い、水際対策措置の検査要件や、国/地域分類を簡素化、合理化します。

(4)これらの措置により、オミクロン株による感染の波が沈静化した時に対策を緩和したり、再び未知の新変異株が発生した時には対策を強化したりするなど、今後数ヶ月間の感染状況の変化に迅速に対応することが可能となります。

〈最新の国内状況〉

(5)この1週間、1日の感染者数は平均約11,000人と高い水準で推移しています。感染者の大半は、軽症かあるいは無症状です。入院をしている感染者の数は約1,400人で、そのうち約30%は「偶発的症例」(他の病気で入院し、その後の検査でCOVID-19が陽性となったケース)です。一方、病院では、COVID-19以外の患者へのケアに支障が出ないようにしつつ、COVID-19の重症患者をケアするために病床数を増やしています。入院患者のうち約70人は12歳以下の子どもです。現在、0から4歳の子どもの感染率は人口10万人あたり約243人、5から11歳の子どもの感染率は約258人とそれぞれ高い水準にあります。12歳から19歳の感染率は人口10万人あたり約269人と最も高い感染率となっています。

(6)公立・私立病院での小児病床の増床に加えて、COVID-19治療施設では小児とその看護者のための病床転換も積極的に行っています。小児感染のうち、重症例やMIS-C(小児多系統炎症性症候群)の発症率は1000件に1件程度と言われており、子どもへのワクチン接種は、このようなリスクを減らすことにつながります。

(7) 医療体制の全体的な状況は安定しています。現在、23人がICUでの治療を受けており、140人が酸素補給を必要としています。過去28日間で、国内症例のうちICUでの治療と酸素補給を必要とした割合はそれぞれ0.04%と0.3%でした。〈医療体制および適切な場所の感染者を保護するための継続的な努力〉
病院・老人ホーム(Residential Care Home)への訪問停止の延長

(8)これまで、2022年2月20日までの4週間、我々はすべての病棟(注1)と老人ホーム(以下「ホーム」)への訪問を停止してきましたが、医療体制および重症化しやすい脆弱者を保護することは引き続き極めて重要であることから、対面訪問の停止期間をさらに4週間延長し、2022年2月21日から3月20日(両日を含む)とし、2週間後に再度見直しを行うこととします。例外的なケース(患者やホーム入居者が重篤な状態にある場合など)についての面会許可などは、病院やホームが決めることが出来ます。これらの訪問者は、引き続き訪問者管理措置の対象となります(詳細は付属書Aを参照)。また、病院とホームは、患者や入居者が大切な人とのつながりを維持できるよう、電話やビデオ通話などによるコミュニケーションを引き続き
サポートしていきます。

(注1)公立効率急性期病院(public acute hospital)、長期療養型病院(community hospital)、私立病院 (private hospital)を含みます。
付属書A: https://www.moh.gov.sg/docs/librariesprovider5/default-document-library/annex-ad14e30709e1540abaefc632617a1bbd1.pdf老人ホーム(Nursing Home)入居者の快復にかかる変更
(9)現在、COVID-19に感染した老人ホーム入居者は、快復までの間、別の施設に移動して療養しています。しかし、老人ホームでのオミクロン症例の大半は症状が軽く、一般に病院やCOVID-19専用施設で提供されるレベルの医療を必要としませんでした。また、住み慣れた環境から離れることは、老人ホームの入居者にとって苦痛であり、入居者の総合的なケアに支障をきたす可能性があります。そこで、保健省(MOH)と統合医療庁(Agency for Integrated Care:AIC)は、2022年2月16日から、無症状または軽度のCOVID-19感染者で、ワクチン接種が完了している入居者を、その施設の敷地内で、他の非感染入居者から隔離してケアすることを、段階的に支援することとします。これにより、COVID-19に感染した入居者は、彼らのニーズを最もよく理解している施設の職員によるケアのもとで安全に快復することができるようになります。重症化するリスクが高いと診断された入居者や、症状に悪化の兆候が見られる入居者については、引き続き適切なケア施設に搬送されます。

 

出典:外務省ホームページ 外務省海外安全HPより↓
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=128245