コロナウィルス関連情報
フランス
2021年05月13日 在マルセイユ日本国総領事館 治安関連情報：コルシカ民族解放戦線（ＦＬＮＣ）の新たな動向
※各情報は最新・正確な情報を慎重に収集しておりますが、流動的なため予告なく変更となる場合がございます。
※フライト搭乗拒否や入国拒否された場合、その他発生した問題に対して当社は一切その責任を負いませんので予めご了承下さい。
※最新情報は出典元・各国大使館/領事館・公的機関のサイト等を必ずご自身でご確認下さい。
●FLNCは、コルシカ島の分離独立を目指して爆弾テロや過激な暴力的破壊活動を繰り返した団体として知られており、その活動により死傷者多数が発生しています。
最近は目立った活動は把握されておりませんでしたが、新たなグループに関する情報が掲載された機会をとらえ、テロ対策情報を含め、一般的な注意事項についてあらためて皆様に広くお知らせいたします。
１９７６年に結成されたコルシカの分離独立を掲げた団体であり、構成員は１９９０年には１，０００人以上とされていました。これまで爆弾テロ、暴行傷害事件、フランス人富裕層に対する脅迫事件やコルシカ島の独立を阻害すると認めた対象（フランス政府やフランス本土を拠点とする企業の進出等）に過激な暴力行為を実行しています。関連グループが多数把握されており、現在も活動していると認められることから、テロの可能性も含めてＦＬＮＣに十分留意する必要があります。２ テロ犯罪・一般犯罪対策
（１）夜間早朝の不要不急な外出を避ける
これは犯罪被害に遭わないために最も簡単にできることです。犯罪者は、特に夜間において犯罪を敢行する傾向にあります。夜間であると昼間に比べて暗い空間が増し、犯罪者が地元の人間であれば容易に逃走が可能になるからです。計画的な日常生活を送るように努めることが大切です。
（２）政府関連施設や宗教施設等を訪問する時の留意点
必要があって政府関連施設、宗教施設、公園等の大規模公共施設を訪問する際は、滞在時間を必要最低限にするか、訪問先の周辺で事件が起きていないかを確認して訪問日時を変更することも有効です。テロは、政府関連施設や不特定多数の人が集まる場所を標的にすることが多いので注意が必要です。
（３）最新の治安情報を入手する
ニュースや各種報道からお住まいの治安に関する最新情報を常に入手するようにしましょう。ニュース関連サイトのアプリを登録して、治安に関する情報が発信された時に通知を受けられるように設定をしておくことは有効な手段です。
（４）用心を怠らない
現地に到着した当初は安全に気を配っていても、月日が経過し、現地での生活に慣れが生じてくると、当初注意していたことを忘れがちになり、思わぬ被害に遭うことがあります。
自分が日本とは文化や習慣の異なる外国で生活していることを忘れることなく、家族全員、会社全体で治安と安全について話し合う機会を作り、気持ちを引き締めることが必要です。
（５）聞き慣れない大きな音や爆発音が聞こえた時の対処
銃器や爆弾等を使用したテロリストや犯罪者は、目立っている人を標的にする傾向にあります。聞き慣れない大きな音や爆発音が聞こえた時は、コンクリート壁や爆発物から身を守れるような固い物の後ろに隠れたり、地面に伏せるなどして身を守りましょう。また、避難時は身をかがめながら移動するようにしましょう。
（６）警察等の治安当局への通報
安全な場所に避難した後、警察等に通報しましょう。電話番号は以下のとおりです。
●警察 TEL:17
●救急車 TEL:15
●火災・救急 TEL:18
●上記全般（ＥＵ域内共通）TEL:112
３ 安全確保に関する有効なサイト
フランスでは、近年、一般市民が集まる場所（ソフトターゲット）を標的としたテロが続いており、今後も発生が懸念されます。
テロの被害に遭うリスクを減らすため、海外安全ホームページ等をご参照いただき、長期滞在の場合は在留届を提出し，短期滞在の場合は「たびレジ」に登録するなど，最新の安全情報の入手に努めて下さい。
〇海外安全ホームページのURL
https://www.anzen.mofa.go.jp/
世界の安全情報や感染症に関する情報を入手することができます。
〇在留届のオンライン提出のURL
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
外国に３か月以上居住している方はご登録をお願いいたします。
〇「たびレジ」登録のURL
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
旅行や短期出張等で外国を訪問する場合に登録しておくと、現地の在外公館から安全に関する各種情報を入手することができますので、登録をお勧めいたします。
○外務省海外安全ホームページ「欧州でのテロ等に対する注意喚起」
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C085.html
○フランス政府「VIGIPIRATE」
Reagir en cas d’attaque terroriste (テロ攻撃に遭った時の対応)
https://www.gironde.gouv.fr/content/download/27896/202019/file/reagir-en-cas-d-attaque-terroriste2.pdf
※上記リンクにアクセスができない場合は、リンクをコピーしてインターネット検索サイトから検索してください。
○安全の手引き「南仏で楽しい時を過ごすために」（当館作成）
https://www.marseille.fr.emb-japan.go.jp/files/100155666.pdf
○ 「ゴルゴ１３の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
※番外編「感染症流行下の安全対策」が掲載されました。
【終わりに】
当館管轄内において、過去にニース市、マルセイユ市、カルカッソンヌ市においてテロ事件が発生し、死傷者が出ています。
また最近では、４月にモンペリエ市内においてテロ行為を計画していたとして５名が逮捕されています。
皆様にあっては引き続きテロや各種犯罪の被害に遭わないように、安全に関するサイトなどから各種安全情報を入手していただき、安全安心にご留意の上、お過ごしください。